Yasuhabitat

Love the Life You Live, Live the Life You Love | 歩みたい人生を歩むための挑戦記 2017年8月よりデンマークのフォルケホイスコーレの1校であるEuropean Film Collegeにて映画製作を学んでいます

Week#2: いきなりの挑戦ー5 Obstructions

フィルムスクール2週目。

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5 Obstructions

 

今週は導入授業として、それぞれが監督、撮影、音響、脚本、演技を日替わりで担当し、制限時間2時間以内にグループで1分のショートフィルムを作るという課題が出た。

(先生たち曰く、普通のフィルムスクールでは映画を実際に撮らせてもらうまでに短くても半年くらい座学を受けてからというのが普通らしい……)

 

しかも、毎日日替わりでobstruction(障害物、制約)がある。それは「導入、つなぎ、エンディング」の流れをつけることだったり、ノンバーバル(セリフを使ってはいけない)だったり、スクリーンに映し出されない音で何かを表現することだったり、また別の日はカメラを動かしてはいけなかったり…と様々。

 

今週の気づき

メモ書きより

  • 音は見えないもの(スクリーンに映っていないもの)も表現することができる
    (心情、ムード、水中の中のサメなど)
  • 伝えたいことを表現するには監督にならなきゃって思っていたけど、(フィクションだったら)実際に私がやりたいのは脚本のほうっぽい。

  • Acting(演技)は誰かを演じるのではなく、自分の経験を通して得た自分の中の感情を再現すること。

  • 感情を身体を使って表現するのは、戸惑いや恥ずかしさもあったけど、自分の感情に素直になれるのは気持ちいい(ヨーロッパの学生と比べて、自分が普段いかに表に出さぬようにしているかが判明した。特に怒りなどのネガティブな感情。)

  • 映画は映像50%、音響50%の世界だということ。
  • Feel safe(安心感)。 先生の言葉。これがあって初めて、周りを信頼し、新たなことに挑戦できる。本当にその通りだなって思った。色々思うようにいかないことばかりで焦りもあるけど、まずは本当にfeel safeできるようになることを目指してみよう。

  • 英語の壁。圧倒的に映画関係の語彙がない(take [撮影ショット]とshoot [撮影期間]とか、それっぽい意味はもちろん分かるんだけど一体どう違うの?みたいな感じ)。加えて細かい動きとか、配置とかの指示が分からない&できない。あと、感情を細かく描写できない。
  • この学校、英語を母国語とする人はほとんどいないはずなのに、みんなネイティブ並みなのは何故?デンマークを始め北欧の国々は母国語の娯楽に乏しいから幼少期から英語の番組を見てきたようだけどそれだけでここまでなれるのかと思うと複雑(ま、言語的な近さもあるだろうけど、でもドイツ人の「英語ができる」の比じゃないくらい英語がみんなできる)。
  • ルールに忠実。実はとある日の私のグループの撮影担当がSDカードの初期化をせずに撮影をしてしまった。容量が余っていたので記録はできていたのだけれど、ルールを守っていなかったから当日夜の上映会では上映してもらえなかった(私たちの作品として、SDカードの最初に残っていた前のグループの映像が代わりに流れた)。このことに関して言い訳や甘えは一切なし。でも、先生たちは決して怒っている訳ではない。「これで次は間違いを犯さないね」と言っただけだった。間違いには寛容だけど、見逃してくれるわけではない。痛みをしっかりと味わうことになる。でも責めるようなことはしない。日本みたいに体裁を整えることを優先した り、傷つかないように先回りしたりもしない。なんかこの対応がとても新鮮だった。

  • 人との距離の近さに慣れない。学生も先生も、先生の家族もみんなキャンパス内に住んでいるからオンとかオフという概念はない。24時間一緒。みんな優しすぎるくらい優しいのだけど、もうちょっと一人になれる時間が欲しい。いや、もっと近くなってそれを心地よく思えるようになれたらいいのかもって思う。
  • 週末はパーティーだらけ。もっとゆったりとした生活を想定してたけど、やっぱり年齢的にみんな大学生だもんね。若い(笑)。ざわざわした環境でのおしゃべり&ダンスはしんどい。ゆっくり落ち着いた環境で飲みたい。

 

今後の流れ

 

3週間の授業の後に2週間の撮影期間があって5週間で1つのクラスが完結する。これが冬休み開始までに3回繰り返される。この期間をベーシックコース期間と言うようだ。

休みが明けるとアドバンスコース期間に突入する。アドバンスコース期間は1つのクラスが3週間で取れるクラスは2つ。これと並行して別のプロジェクトもあるらしい。

アドバンスコース期間も終わると今度は実際に2ヶ月かけて映画を撮影する。

途中で映画祭に行ったり、他のイベントもあるようだけど、全体的にはこんな1年を過ごすことになる。

 

そしていよいよ明日からベーシックコース期間の1つ目の授業が始まる。

第一希望はDocumentary Directing(ドキュメンタリー監督)だったんだけど1度に10人しか取ることができないので、第二希望として出したEditing(編集)のクラスを最初に受講することになった。

ちなみに提供されているクラスは、フィクション監督、ドキュメンタリー監督、カメラ、照明、編集、音響、脚本、演技、プロデューシングの9つ。この中から3つを選ばなくてはいけない。

正直、どのクラスを取るべきかはかなり悩んだ。もともと、ドキュメンタリーを作れるようになるためにこの学校に来た。でも、ドキュメンタリー製作にはいろんな要素が絡むし(カメラの技術も、編集の技術も必要)、さらにはドキュメンタリーじゃなくても(いや、むしろドキュメンタリーじゃない方が)伝えたいことが届くのかなという気もしてきたからだ。

ま、ともあれ、明日から5週間はみっちりと編集を学ぶことに決まったので、まずは編集に集中しようと思う。