Yasuhabitat

Love the Life You Live, Live the Life You Love | 歩みたい人生を歩むための挑戦記

【ドキュメンタリー】Dreaming Murakami by Nitesh Anjaan

村上春樹の作品をデンマーク語に翻訳しているMette Holmさんを追ったドキュメンタリー。

 

Dreaming Murakami - Trailer UK subs from Final Cut for Real on Vimeo.

 

自分が翻訳をしているから、というのももちろんあるかもしれないけれど、見終わった後にすごく癒された。頑張ろうって思えた。

 

そして何よりも、私もこういう作品を作りたいんだ!って強く思った。

 

この作品は一般的に考えられているドキュメンタリーとはちょっと違って、フィクションとドキュメンタリーが融合された「ハイブリット・ドキュメンタリー」と言われるタイプの作品。

 

結構こちらでは人気があって、この手法を用いて映画を撮っている人も多い。ハイブリット・ドキュメンタリーの中にも色々な種類があるが、一番多いのはリアルストーリーを再現したreactmentと呼ばれる手法。

 

それに対して、Dreaming Murakamiの構成は、小説の世界(フィクション)とドキュメンタリーを並行して語っている。ところどころに挿入されているフィクションパート(小説の世界)が解釈の余白をもった詩的な印象を醸し出し、自分をドキュメンタリーの主人公に重ね合わせながら振り返るのを助けてくれる感じ。

 

私は自分のinner self(内面)に出会えるような映画が好きだし、自分もそういうものを作りたいと思っている。「知らなかった新しい世界を見せて視野を広げてくれるもの」というだけでなく、「すでにある気づかなかった世界に気づかせて理解を深めてくれるもの」でありたい。だから「誰か別の人の話」ではなく「自分の話」として見て欲しいなって思うから、常に「どうやったら人々が自分を重ね合わせられるか」は意識している。だからこのハイブリット構成は、まさに自分が映画を通してしたいことにぴったりで、自分の表現スタイルがいまいちしっくり固まっていなかったタイミングで出会えたのが嬉しい。