Yasuhabitat

Love the Life You Live, Live the Life You Love | 歩みたい人生を歩むための挑戦記

【ドキュメンタリー】That night we fell by Cille Hannibal

監督のお母さんが旦那さんを亡くした後の様子を記録したドキュメンタリー。監督さん曰く、「お母さんの近くにいるためにドキュメンタリーを撮った」のだそう。私もよくドキュメンタリー撮影って「いい言い訳」になるなーって思うことがある(笑)

 

The Night We Fell Trailer (UK) from Bullitt Film on Vimeo.

 

このドキュメンタリーの語り手は監督さん自身のナレーション。何がきっかけだったか覚えていないが、どこかで「ナレーションでストーリーを語るのはよくない」って見聞きしたことがあってなんとなく自分の作品では避けてきたのだけれど、私は映像だけで語られるストーリーよりもナレーションのある作品の方が好きみたい。思い返してみれば、私の好きなドキュメンタリーの多くは監督のナレーション付きの作品だ。私の心には「言葉」が一番響くのだろう。周りがどう思うか、何を良いと思うか、に惑わされずに、自分が何が好きなのか、どんな作品を作りたいのかをちゃんと持っていたい。

 

この作品のナレーションでいいなと思ったのは、言葉がとても素直な気持ちから発せられてるところ。例えば冒頭の"How do I begin this story?" (何から話し始めようか?)って、きっとみんな何かを伝えるときに一瞬かもしれないけど悩むことだと思うんだよね。気張っていないそういう姿勢がいいな、デンマークらしいなって思った。

 

そしてビジュアルもとても綺麗。特に「鳥」の使い方。そしてB-roll(セカンドロール)が穴埋めとしてではなく、ちゃんとストーリーを伝える手助けをする役割を持っていた(A-rollと呼んでもいいんじゃないかな)。

 

あと嬉しかったのは、偶然にも知っている方(最後のコースとして取ったAdvanced Documentaryの授業でお世話になった先生)がCommissioning editor(企画編集者)としてサポートした作品だったこと。知ってる人、しかも実際に会ったことのある人の名前がエンドロールにあるってこんなにも親近感が湧くものなのかな。

 

話は変わるけれど自分でドキュメンタリーを撮るようになってエンドロールをじっくりと見るようになった。そうすると、作品がどのように作られたのがが見えてきて面白い。あと以前は何も考えずに観ていたけれど、最近は観ながら「構成が〇〇」とか「この「〇〇の使い方が効果的だなー」とか、色々考えるようになった。なってしまった、と言った方がいいのかな。特にドキュメンタリーを見るときは「ストーリーから何かを得たい」という純粋な気持ちだけでなく、「自分が作る時に活かせる手法やアイデアはないかな」とキョロキョロしながら観てしまう。