Yasuhabitat

Love the Life You Live, Live the Life You Love | 歩みたい人生を歩むための挑戦記

【Documentary Project】アイデアを練る

ドキュメンタリーの撮影期間は冬休み。そして既に一時帰国用のチケットは購入済みだった。

 

よし、女性僧侶になった友人を撮ろうと一瞬で決めた。
ずっと前から彼女のドキュメンタリーを作ることが頭にあったから迷わなかった。

 

「誰かの生きたストーリー(人生)は別の誰かの支えになる」という考えを元に、私がたくさん影響を受けた彼女の生き方をドキュメンタリーにしたいって思った。

 

私は彼女と一緒にご飯を食べながらお話しする時間が大好き。お互いやってることは違うんだけど深いところで繋がっていて分かり合えるのが嬉しいのだ。私は人に会うと気疲れすることが多いけれど、彼女と会うとパワーをチャージできる。そんな彼女をスクリーンに映し出すことで、私が彼女からいつも得ているような刺激を観客のみんなと共有できたらいいなって思った。

 

幸い、当時取っていたプロデューシングの授業のピッチ(売り込みプレゼン)の練習をする機会があったので、このアイデアを発表したところ好感触だった。ピッチは緊張しすぎてしどろもどろで最悪の出来だったけれど、先生から「すごく良いアイデアだと思うよ!実際に映画として観られるのを楽しみにしてる!」って言ってもらえたのがすごく嬉しかった。

 

この授業の数日後に、ドキュメンタリーの先生との1対1のセッションがあった。初めて話す先生で緊張していたけれど、話してみると気さくでとても話しやすかった。そしてもっと嬉しかったのは、プロデューシングの先生が既にドキュメンタリーの先生に私のことを伝えてくれていたこと。大げさかもしれないけれど、この学校に私のことを気にかけてくれる人がいるということが、2人の先生に立て続けに傷つけられた私にはすごく嬉しかったのだ。

 

その後、今のルームメイトにプロデューサーになってもらい、具体的に何を撮るのか、何を伝えるのかを詰めていった。その中で日本とデンマークの宗教に対する考え方が似ていることを発見した。遠く離れた文化の異なる国の女性の話だけれど、デンマーク人も彼女のストーリーに自分と重なる部分を見つけてくれたらいいなって思った。「自分とは違う世界に住む人」として観て欲しくないなって気持ちがあったから、普遍性を持ったストーリーにするにはどうしたらいいのかを日々考えた。

 

さらにこのアイデアを2-pager(2ページの企画書)に落とし込んでいくのだが、これが案外難しかった。ストーリーの概要、スタイル、トーンなどを書かなければいけないのだが、あまり思いつかなかった。「こんなドキュメンタリーを作りたい」という想いはあったけれど、具体的な構成については考えがあまりなかった。というのも、私の中でドキュメンタリーは偶然を追うものだという認識が強く、「そんなの今の段階では分からない」「今すぐに決めなきゃいけないの?」という思いがぐるぐるしていたからだ。

 

その間にもドキュメンタリーの先生との1対1のセッションが数回あって、相談してみると、想いを視覚的に表現するためにそれらはとても大切なものだという。確かにな、と思う反面、やっぱり視覚的にどうしたいのかの考えは薄い。漠然と「こんな感じ」というのはあったけれど、言葉にできるほど固まったものではなかった。